インテル、1Uで容量1ペタバイトのSSD「Intel SSD D5-P4326」発売。QLC(1セルあたり4ビット)と64層の3D NAND技術を用いて大容量SSDを実現

2019年4月4日

米インテルは4月2日、イベント「Data-Centric Innovation Day」を開催。データセンター向けに1Uラックあたり1ペタバイトの容量を持つSSD「Intel SSD D5-P4326」の発売を発表しました。

fig 画像右が「Intel SSD D5-P4326」。左はIntel Optane SSD DC D4800X

Intel SSD D5-P4326は、インテルが提唱したデータセンターでラックマウントに最適化されたストレージの新フォームファクターである「Ruler」を採用

Intel Rulerインテルが提唱する新しいストレージフォームファクタ「Ruler」

Rulerはラックマウント型の1Uサーバに最適化された定規のように細長い形状を備え、下図のように高密度でサーバに搭載可能になっています。

Intel Ruler fig2

このように1Uに高密度で搭載することで1ペタバイトの実装が可能。Intel SSD D5-P4326の記憶媒体としては、1セルあたり4ビットの記憶容量を持つQLC(Quad Level Cell)と、64層の3D NAND技術を用いたNAND型フラッシュメモリを採用。

QLCによってセルあたりの情報密度を高めた上に、それを64層分積み上げることで、大幅な大容量化を実現しています。

ただしQLCは読み書きの速度がそれほど速くないため、インテルはこの「Intel SSD D5-P4326」がウォームストレージ、つまり頻繁に読み書きが発生するため高速なアクセスが求められるホットストレージと、大容量データの長期保存が求められるアーカイブ向けのコールドストレージの中間的な役割として使われることを想定しています。

インテルはまた、2.5インチフォームファクターの「Intel Optane SSD DC D4800X」も合わせて発表しています。これは1つのSSDに2つのインターフェイスポートを備えており、万が一片方のインターフェイスが故障したとしても、もう1つのインターフェイスで継続してアクセスが可能なため、ミッションクリティカルなシステムでの利用が想定されています。

(追記 2019/4/14:1ペタバイトの容量を実現するのは1U実装時であることを明記するためにタイトルと記事の一部を修正しました)

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Junichi Niino(jniino)
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